検査では異常がないのに続く不調
立ちくらみ、だるさ、息切れ、集中力の低下などがあり、
「貧血ではない」と言われても体調がすぐれない方がいます。
また、血液検査の数値上は大きな異常がなくても、
同様の不調が続く“グレーゾーン”のような状態が見られることもあります。
こうしたケースでは、単純な数値だけでは説明しきれない、
身体全体のコンディションが関係している可能性があります。
貧血と血液の働き
一般的に貧血は、血液中のヘモグロビンや赤血球の働きが低下し、
酸素を運ぶ能力が弱くなることで起こるとされています。
しかし実際には、血液そのものだけでなく、
それを「作る・循環させる・使う」という身体の一連の働きが重要です。
血液の働きを支える身体の仕組み
血液の状態には、以下のような要素が関係しています。
- 呼吸による酸素の取り込み
- 自律神経による循環の調整
- 横隔膜や体幹の動き
- 内臓と全身の連動性
さらに、血液を作り出す働きに関わる「骨髄」や、
古い血液の代謝や循環バランスに関与する「脾臓」などの機能も、
身体全体のコンディションと密接に関係していると考えられています。
栄養と血液の材料
貧血の背景には栄養状態も関係しています。
一般的には鉄分が注目されますが、
実際には鉄だけでなくたんぱく質も重要な材料のひとつです。
血液や赤血球は単一の栄養素で作られるものではなく、
鉄・たんぱく質・ビタミン類などがバランスよく関わることで成り立っています。
そのため、特定の栄養素だけではなく、
全体の栄養状態が整っていることが重要になります。
いわゆる「隠れ貧血のような状態」
検査数値では大きな異常がない場合でも、
鉄の貯蔵状態や栄養バランスの影響によって、
体調不良が続くことがあります。
いわゆる“隠れ貧血のような状態”では、
めまい・疲労感・集中力の低下などが起こりやすく、
回復力そのものが低下していることもあります。
また、フェリチン(貯蔵鉄)などの指標が参考になることもありますが、
実際の検査では十分に評価されていないケースもあり、
体内の状態が把握しきれていない場合もあります。
さらにフェリチンは炎症などの影響を受けることもあり、
単純な数値だけでは判断できない側面もあります。
血液は量だけでなく、
酸素や栄養をどれだけ運び、細胞で活用できるかという「質」も重要です。
そのため、血液の状態は脳や神経の働きにも関係し、
思考の明瞭さや疲労回復にも影響すると考えられています。
機能的な視点から見た体調不良
機能的な観点では、数値の異常の有無だけでなく、
体が実際にどのように酸素や栄養を利用できているかという“働き”も重要とされています。
そのため、同じ検査値であっても、
体調の感じ方に差が出ることがあります。
当院のアプローチ
当院では、貧血そのものを治療するのではなく、
血液が働きやすい身体環境に着目しています。
特に、呼吸・循環・自律神経のバランスが整うことで、
身体が本来持つ回復力が発揮されやすい状態へとつながると考えています。
また、いわゆる“グレーゾーン”や“隠れ貧血のような状態”を含め、
栄養や生活習慣の影響によって体調が安定しにくいケースでは、
その背景要因が改善の妨げになっていることも少なくありません。
当院ではこれらを総合的にとらえ、
身体がより良い状態へ向かうための施術と生活アドバイスを通じて、
無理のない形でコンディションの改善をサポートしていきます。
※重要事項
本施術は医療行為ではなく、貧血そのものの治療を目的とするものではありません。
貧血が疑われる場合は、医療機関での検査・診断を優先してください。

077-532-7417