SIBO、小腸内細菌増殖症とは
腸に関する著書も多く出され注目を浴びている腸内環境ですが、様々な全身症状、アレルギーなど自己免疫問題、原因不明の不調など体を良くしていく為には腸内環境の改善は欠かせません。
様々な要因から小腸内細菌が急激に増殖し、豊富な栄養を分解して多量のガスを産生してしまうケースがあります。
これを小腸内細菌増殖症（SIBO）（シーボ）といいます。
小腸は普段液体で満たされ、ガスは少なく細い状態で腹腔内に収納されていますが、発生した多量のガスによりお腹が膨らみます。原因不明の腹痛、便秘、下痢、腹満感を訴える人の中に、かなりの割合でSIBOを持っている方がわかってきているようです。お腹の張りや過敏性腸症候群にもSIBOが原因ではないかと考えられていますが、日本においては一般化されていないので消化器病専門医の間でさえ知らない、気づかれていないケースもあるようです。
本来小腸内への雑菌侵入を防いでいる胃酸の減少、膵液・胆汁の減少、腸管運動低下も関係します。リーキーガット症候群同様にSIBO（小腸内細菌増殖症）も副腎疲労や脳疲労を招きます。
異常な細菌増殖は内毒素（エンドトキシン）を生み出し全身に悪影響を及ぼし、リーキーガット症候群の要因にもなります。
SIBOへの対策は？
腸内細菌の崩れ、異常な細菌増殖が関係するので、悪影響を及ぼす食べ物を避ける事が対策になります。
なかなか改善しない腸の不調には低FODMAP(フォドマップ)食が良いと言われています。
FODMAPとは、
F：発酵性（Fermentable）
O：オリゴ糖（Oligosaccharides）
D：二糖類（Disaccharides）
M：単糖類（Monosaccharides）フルクトース（果糖）が代表的なもの
P：ポリオール類（Polyols)
上記の頭文字をとったものです。
良いとされる発酵食品、食物繊維を多く摂るとかえって症状が悪化することもあるようです。消化器系の不調によりタンパク質を分解しにくいと、未消化のまま腸へ流れ込む為に菌が増殖することもあります。しっかり噛むなど消化能力をしっかり整える事も大事です。
当院のSIBOへのアプローチ
全身の状態、脳にも関係する為、腸へのアプローチは欠かせません。
全身の体液の流れを良くして脳や神経の活性化、内臓の活性化を図り、消化器系がしっかり働くようにアプローチします。
食事療法、サプリメント、薬物療法などは改善に時間がかかる為、量子波動的なアプローチで腸内環境を整うよう調整します。
