膝に溜まった水(過剰な関節液)を抜く事は、長期的にみると膝に負担をかけます。水を抜くと腫れが引く事で一時的に楽になりますが、水は膝を守るクッションでもあり、治すための栄養液でもあります。まずはなぜ過剰な水(関節液)が溜まったのかを考えましょう。
対策
急性の場合はまずアイシングを行いましょう。局所炎症を起こしている可能性が高いので、あれこれするよりもアイシングと安静が効果的です。その際、冷湿布は体温により保温効果を作ることがあるので、使用しない方が早く治ります。
重症目安
膝が痛くなって2日間のアイシングをしても変化が見られない際には、自己判断せずに専門家に診てもらいましょう。
誤解
膝の痛みと体重は関係がありません。太っている方は回復が少し遅くなるのでそう思われていますが、重さと膝とは関係ありません。また年だからと済ませる事があるようですが、片方の膝のみ痛むなら体の重心バランスが原因となってきます。
慢性膝痛
膝の痛みが慢性化すると必ず膝関節の変形が起こってきます。そのまま放置すると正座ができなくなり、歩行も困難になります。膝の微細な捻じれ・体のバランスを整えて膝の負担と疲労を減らすと歩く事は正常化します。運動療法はこういった事を正常化させてから行うとより一層効果的です。