5人に1人が抱えると言われている睡眠障害。眠れないからと睡眠導入剤などを使われている方もいます。
本当に質のいい睡眠が取れているのでしょうか?
睡眠は疲労回復に欠かせず、心身の健康に大きくかかわり症状改善にも必要なものです。
また寝ている間に脳内の老廃物を取り除いているという研究もあります。
それほど大切な睡眠ですが、疲れているのに、眠りたいのに眠れないのはどうしてでしょうか?
一般的に不眠の原因とされている事
また、うつ病や不安障害などの精神疾患が不眠を伴うケースも多く見られます。
- 騒音や明るすぎる照明
- 室温や湿度が適切でない
- 体に合わない寝具
- 就寝前のスマートフォンやパソコンの使用(ブルーライトが脳を刺激します)
- 昼夜逆転の勤務シフト
- 頻繁な時差移動
- 就寝前のカフェイン(コーヒー、紅茶、緑茶など)やニコチンの摂取
- 寝る直前のアルコール摂取(一時的に眠くなっても、夜中に目が覚めやすくなります)
- 運動不足
- 痛みやかゆみ
- 頻尿
- 呼吸器の疾患(睡眠時無呼吸症候群など)
- 頭痛
- カフェイン入りの市販薬
- 一部の降圧剤やステロイド剤
睡眠の重要性
体を修理して強くする
- 寝ている間に、昼間に傷ついた細胞を直したり、筋肉を成長させる
- 病気と闘う「免疫力」も高めてくれるので、風邪をひきにくくなる
頭の中をスッキリ整理する
- 脳は寝ている間に、昼間に覚えたことを整理して、必要な情報をしっかり記憶に定着させる
- 頭の中が片付くので、次の日起きたときに「よし、頑張ろう!」と集中できるようになる
心を安定させてご機嫌になる
- 睡眠は、イライラや不安な気持ちを抑えて、心、感情を落ち着かせる働きがある
- しっかり寝ると、次の日を明るく前向きな気持ちで過ごせる
病気を防ぎ、長生きする
- 良い睡眠は、高血圧や糖尿病、肥満といった生活習慣病のリスクを下げることが分かっている
睡眠と脳との関係
1. 記憶の定着と整理(頭の中の片付け)
- 効果: 寝る前に勉強したことが、朝起きると不思議と頭に入っているのはこのためです。記憶力が向上し、学習効率が高まります。
2. 脳の休息と回復(クールダウンと掃除)
- 効果: 睡眠中、脳の細胞間の隙間が広がり、脳脊髄液が老廃物を洗い流します。アルツハイマー病などの神経疾患の予防にも繋がると考えられています。
3. 認知機能とパフォーマンスの向上(テキパキ動ける)
- 効果: 翌日の集中力が高まり、仕事や勉強のパフォーマンスが向上します。複雑な問題にも冷静に対処ができるようになります。
4. 感情と気分のコントロール(心の安定)
- 効果: しっかり寝ることで、感情が安定し、ストレスに強くなります。心の健康を保つ上で非常に重要です
眠る為の環境対策
室温
体が休まる20℃前後の温度変化のない環境がBest。
20℃前後を目安に冷房や暖房を使い、寒くも暑くもない服装と布団で寝ましょう。
特に夏場の暑くて寝苦しい環境は×です。
光
真っ暗の方がいい方と、豆電球ほどの明かりが良いという方など様々だと思います。
その人に合った明るさで眠るのが一番ですが、一般的には若干周りが見えるくらいの明るさが良いとされています。
いい睡眠の為の避けるべき行動
・目からの刺激
・カフェイン
・空腹状態、低血糖
・寝る前の飲酒
・寝る前の勉強や運動
体を伸ばすなどストレッチや当院でお伝えしているホームケア体操を中心に行うと脳がリラックスして良い睡眠につながります。
・寝る前の暑いお風呂
質のいい睡眠の取り方やスムーズに寝つける方法をあげましたが、寝れられる体(脳)の状態になっていれば、どのような状況であれ寝る事ができます。まずは今の体の状況から見直す事が大切です。
それでもいい睡眠が取れない方は

脳の状態を良くする事は不眠の問題解決だけではなく、質の良い睡眠を取るためにも必要な事です。

脳、内臓、栄養など様々な観点、視点からアプローチしていきます

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