健康な体を維持するには
自分の体を一番よく知っているのは?
誰よりも早く、身体の変化に気がつくのは?
体を治すのに副作用を起こさないものは?
一番効率よく体を治すことができるのは?
それはあなた自身の体です。体には全てを改善する素晴らしい力が備わっています。体の声に耳を傾けていますか?また体に備わっている力を阻害していませんか?
その際、重要となるのが3つのバランスです。
構造(筋・骨格)
化学(栄養・時に薬)
精神(心)
健康はこれら3つの要素から成り立っています。
この3つの要素はお互いに関与します。
心の問題があれば体と栄養に、体の問題があれば栄養と心に、栄養の問題があれば心と体に影響を与えます。
反対に、おいしく栄養のあるものを食べることにより、心と体に安らぎを。体を整えて楽にしてやる事により、心の安らぎ、栄養の吸収を良くすることも可能な訳です。
影響を与える事として、
・構造…全身の筋・骨格のバランスがとれていること。前後・左右・捻じれのゆがみがないか?特に自律神経の中枢である脳幹部分が活性化している必要があります。
・栄養…食事のバランス。栄養素の過剰・不足はないか?特定の嗜好品をとりすぎていないか?
・精神…心の持ち方、心のバランスは取れているのか?不安や怒りを抱え込んでいないか?
大切なことは、3要素のバランスをとることであり、問題を抱えているのであれば特定の要素のみにアプローチするのではなく、全体のバランスを整えることが最善の方法です。
本当の健康、日々元気に過ごす、美しさ、たくましさを得て保つためには、3つの要素は外すことができません。健康な体を維持するためにも3つのバランスを上手く取りましょう。
未来のあなたをつくるのは、現在のあなた自身です。
未来の自分自身の為に何をしますか?
簡単身体のゆがみチェック
1 | 人から歪んでいるといわれる |
2 | 肩の高さが左右で違う |
3 | バンザイをしてみて手の上がり方が違う |
4 | 骨盤の高さが左右で違う |
5 | 靴の減り方が左右で違う |
6 | 首を上・下・左・右に動かすと痛みがある・向きにくい |
7 | 足を組まないと座っていられない |
8 | 仰向きで足を伸ばして寝ていると腰が痛む・辛い |
9 | 上体を前屈・後屈・右ねじり・左ねじりをして腰に痛みがある |
10 | 座っていると腰が痛む |
当てはまる項目があれば、身体のバランスがくずれている可能性ありです。
6~10に当てはまる方は特に注意が必要です。今後急激な痛みが出てくる可能性が高いです。
栄養は足りていますか?
人の身体にはなくてはならない栄養素や元素があり、健康な体を維持するためには炭水化物・脂質・タンパク質・ミネラル・ビタミン・酵素の摂取とバランスが大切となります。
大きく分けると、その働きは
炭水化物・脂質・タンパク質 … エネルギーの生成
タンパク質・ミネラル … 身体の構成部分を作る
ミネラル・ビタミン・酵素 … 体内の調整 などを行います。
その中でも、現代人に不足しがちな成分・栄養素について紹介します。
まず、不足する原因として
生活環境 … 加工食品、不規則な食生活、ストレス など
自然環境の変化 … 食べ物自体がもつ栄養素の低下 などがあげられます。
本来普段の食事から摂取することが理想ですが、上記の環境などバランス良く摂取することが出来ない際には、サプリメントという選択肢も重要になります。
その際には、様々な種類が相互・相乗作用をしたり、ある種の栄養素・元素が過剰になると他の吸収が妨げられ、結局栄養素・元素不足になることがあります。その為、単体成分よりも複合成分(マルチビタミン、マルチミネラルなど)が理想です。
ミネラル
人体の構成要素、その約4%が微量元素と言われるミネラルです。
ミネラルは約114種あると言われ、厳密には解明されていませんが、ナトリウム・カルシウム・リン・硫黄・カリウム・塩素・マグネシウム・鉄・フッ素・ケイ素・亜鉛・鉛・バナジウム・ヒ素・マンガン・ヨウ素・セレン・ニッケル・モリブデン・スズ・クロム・コバルトなどの約30種類が人体には必要と言われています。
ミネラルは食べ物の消化・吸収・老廃物の排泄、エネルギー産生サポート、体液量や酸・アルカリの調整などを助けます。つまりミネラルは代謝活動の中心を担う大切なものなのです。
ミネラルは生命維持にも必要なものであり、
体の組織成分
身体の浸透圧の保持
各細胞の働きの調整
筋肉の収縮
脳脊髄液の原料、ホルモンの原料、ホルモン分泌の調整
神経情報伝達物質 などの働きをします。
また、ビタミン、酵素はミネラル無しでは働く事が出来ないなど、ミネラルのどれかが欠けても生命維持は不可能なのです。様々な病気や症状、自然治癒力の低下もミネラル不足から起こることも十分に考えられます。
これらミネラルは体内で生成できず、食べ物で取り入れるしかありません。
アメリカの生化学者のコメントです。
「私たちの食事には必須栄養素が著しく不足している。もしミネラルの摂取量を増やせば心臓病の60~80%、ガンの30~40%、肺の損傷も95%減少し、精神分裂病の治癒率は500%増加し、関節炎など手足が不自由になる病気も40%減るだろう」
酵素
健康な体を維持するためには、酵素の働きも欠かせません。
人の身体には大きく分けて代謝酵素と消化酵素の2種類があり、これらは潜在酵素という酵素の基からつくられます。この酵素の基は生まれ持って量が決まっているため、使いすぎると足りなくなり、やがて病気になったり、寿命が尽きてしまします。
酵素の働きとして
消化酵素
唾液に含まれるアミラーゼや、胃で消化を助けるペプシンなど、食べ物を消化してエネルギーの吸収を助ける働きをします。
代謝酵素
栄養素を細胞に届けて、有効に働く手助けをしたり、アルコールの分解を助けたり、毒素を汗や尿の中に排出したり、体の悪い部分を修復し、免疫力を高める働きを助けます。
例えば、食べすぎで消化酵素として酵素を使いすぎると、代謝酵素に回される分が少なくなり、疲れやすくなったり病気になったり…と健康維持が難しくなります。
これらの不足しがちな酵素は野菜・果物・肉などの食べ物からとることができます。ただし酵素は熱に弱く、加熱調理をすることにより酵素の働きがなくなってしまいます。意識的に果物など加熱調理しない食べ物も摂取しましょう。
ビタミン
3大栄養素の炭水化物・タンパク質・脂質が体内でエネルギーや、筋肉・皮膚などの構成成分に変わる際の手助けをします。
現在、水に溶けやすい水溶性ビタミン9種類、油に溶けやすい脂溶性ビタミン4種類の13種類がわかっています。体内で物質の様々な代謝を助けます。
ビタミンの多くは「心の働き」にも重要な作用をしています。ストレスによって大量消費されるビタミン類。ストレスの多い現代では、体の正常化維持の為により意識的に摂取が必要です。
体温は大丈夫ですか?
風邪をひきやすい、何となく体調がすぐれない、コリや痛みを感じやすい…
そんな方、あなたの体温は何度ですか?
理想の平熱は36.5度といわれています。そこから1度下がり35.5度になると
代謝が12%低下
免疫力が12%低下
体内酵素の働きが50%までに低下
ガン細胞やウイルスの活動が活発 など起こることがわかっています。
当然、自然治癒力の働きも低下していると考えられます。
体温低下・身体の冷えにより、全身の血液の流れも悪くなり、それがもとで起こる筋肉のコリや痛みも考えられます。平熱が35度代の方は、正常な身体の機能と自然治癒力を働かせるために、生活習慣を見直す必要があります。
身体を冷やす要因として
運動不足
寒過ぎる冷房の悪影響
過剰なストレスによる血行不良(交感神経が過緊張し血管が収縮)
入浴をシャワーだけで済ませる
身体(内臓)を冷やしてしまう食べ物
薬(化学薬品)の飲みすぎ などがあげられます。
つまりこれらの日常生活が悪影響を及ぼしています。
まずは上記の要因への対策
そして頭寒足熱の保温(腹巻や靴下の重ね履き)
熱量の足りない方は、湯たんぽなどを使いお腹の温め などを行いましょう。
最近では、体温の重要性や体温を上げる方法が書かれた著書も数多く出ています。
ぜひ、生活習慣に取り込みましょう。
しっかりと寝ていますか?
質の良い睡眠はとれていますか?また睡眠時間をきっちりと確保していますか?
慢性的な睡眠不足でおこる睡眠不足症候群ではイライラが強くなる、扁桃体が過剰に働く、集中力の低下、注意力散漫、疲労感、落ち着きのなさ、強調力の欠如、などが起こるといわれています。また慢性化にて脳神経や内分泌系の異常が起こり、うつ病、高血圧、肥満につながるといわれています。
例え寝ること(睡眠)ができなくても横になって身体を重力から解放し、身体を休める時間(骨休め)は必要と考えます。特に22時~2時の間には成長ホルモンが一番多く分泌されます。成長ホルモンは体の成長だけではなく、身体を元の状態に戻す修復の役割も持っています。日ごろからこの時間帯は身体を休めていたいものです。
スポーツ選手にとっては延長睡眠という睡眠時間を普段以上に延長させて取らせると競技力が向上するといわれています。スポーツのような運動記憶には8~10時間程度の長めの睡眠がいいそうです。
また睡眠環境を整える事も大変重要になります。質の良い睡眠を取る際には18~22℃の温度変化のない室温、布団内33℃の環境が必要です。特に暑い夏には室温の管理をしましょう。
日ごろから忙しくされている方にとって睡眠時間の確保は難しいかもしれませんが、せめて調子が悪い時だけでも環境を整えて早めの就寝を心がけましょう。