朝起きた瞬間から疲れているのはなぜ?
「朝起きた瞬間から、もう疲れている。」
「まだ何もしていないのに身体が重い。」
「寝たはずなのに、朝から疲れている。」
そんなことはありませんか?
一日の始まりなのに疲れていると、
「睡眠時間が足りない」
「昨日そんなに頑張った?」
「年齢のせい?」
と考えてしまうかもしれません。
もちろん睡眠不足や前日の活動量も疲労に関係します。
しかし、朝起きた瞬間から感じる疲れを考えるときに大切な視点があります。
それが、
「疲労」と「疲労感」は同じものなのか?
ということです。
「疲労」と「疲労感」は同じではない
私たちは普段、「疲れた」という言葉で一つにまとめています。
しかし、身体に起こっていることと、本人が感じている「疲れ」は、必ずしも同じではありません。
疲労とは、身体や脳に負担が蓄積し、普段通りの活動を続けることが難しくなっている状態です。
一方、
疲労感とは、脳が身体から様々な情報を受け取り、
「疲れている」
「もう休んだ方がいい」
と感じている感覚です。
つまり、
身体の状態=疲労
と
本人が感じているもの=疲労感
は、分けて考えることができます。
疲労があっても、疲れを強く感じるとは限らない
人間の身体には、多少の疲労があっても活動を続けられる仕組みがあります。
仕事が忙しいとき。
スポーツで頑張っているとき。
何かに集中しているとき。
「まだ大丈夫」と思って動き続けてしまうことがあります。
そのとき、疲労がないわけではありません。
疲労が蓄積していても、それを強く自覚していないことがある。
ということです。
そして、負担が積み重なれば、ある時急に「もう動けない」と感じるほど身体の状態が変化することもあります。
だから、
「今はあまり疲れを感じていないから大丈夫」
とは限りません。
疲労の蓄積と、それをどれだけ自覚しているかは別に考える必要があります。
身体の状態によって「疲労感」が強くなることもある
ここが今回のテーマで大切なところです。
例えば、
それほど身体を使っていない。
睡眠時間もある程度確保している。
本人としては「そんなに無理をしているつもりはない」。
それなのに、
「朝から疲れている」
「身体が重い」
「何もしていないのに疲れる」
ということがあります。
この場合も、
「筋肉を使ったから疲れた」
だけでは説明できないことがあります。
身体の内部では、私たちが自覚していないところで様々な働きが行われています。
その状態を脳が受け取り、総合的に判断した結果として、
「疲れている」という感覚が生まれている
可能性があります。
疲労感を感じているのは「脳」
「疲れた」と感じる場所を考えると
身体全体が重く感じることはあっても
最終的に「疲れている」と認識しているのは脳です。
脳は、
- 身体のエネルギー状態
- 神経からの情報
- 内臓の状態
- ホルモンの変化
- 炎症など身体の変化
- 睡眠や覚醒の状態
など、様々な情報を受け取っています。
そして、それらを総合して身体の状態を判断しています。
そのため、
身体のどこかに負担がある
↓
身体から脳へ情報が伝わる
↓
脳が「今は休んだ方がいい」と判断する
↓
「疲れた」という感覚になる
ということも考えられます。
だからこそ当院では、「疲れている」と感じる場所だけを見るのではなく、なぜ脳が疲労感を感じているのかという視点を大切にしています。
「腎臓の疲れ」がある?
一般的な疲労の説明とは少し違う当院の考え方です。
腎臓は、血液を濾過するだけではありません。
体液や電解質のバランスを調整するなど、身体の内部環境を安定させるために重要な働きをしています。
日常生活では、
- 睡眠不足
- ストレス
- 水分不足
- 過度な活動
- 食生活の乱れ
- 疲労の蓄積
など、身体に様々な負担がかかります。
こうした状態が続けば、身体の内部環境を維持するために、腎臓を含めた様々な調整システムに負担がかかります。
当院では、このような状態を考える際に、「腎臓にも疲労が蓄積している」という視点を持つことがあります。
もちろん、これは腎臓病などの医学的な診断とは別の話です。
当院が身体全体をみる際の、一つの考え方です。
腎臓が疲れていると感じない
腎臓に負担があるからといって、必ず「腎臓が疲れた」と感じるわけではありません。
身体の内部環境が変化すると、その情報は神経やホルモンなど様々な経路を通して脳にも伝わります。
そして脳が、
「身体を休ませた方がいい」
と判断すると、それが
「なんとなく疲れている」
「身体が重い」
「朝から疲れている」
という疲労感として現れることがあります。
そのため当院では、
「疲れている場所=原因」
と単純に考えないことを大切にしています。
筋肉ではなく、内臓や身体の内部環境、そしてそれらの情報を受け取る脳にも目を向けます。
エネルギーの不足
身体が回復するためにも、活動するためにもエネルギーが必要です。
しかし、エネルギーは単純に「食べれば作られる」というものではありません。
食べたものを消化・吸収し、細胞が利用できる形に変換するまでには、様々な仕組みが関係しています。
そこには、
タンパク質、鉄、マグネシウム、亜鉛、ビタミンB群など、様々な栄養素
が関係しています。
そのため、食事量が少なかったり、食生活が偏っていたり、消化吸収の状態が良くなかったりすると、身体が必要とする材料が不足することがあります。
エネルギー不足は「回復する力」も低下
私たちはエネルギーを「運動するためのもの」と考えがちです。
しかし、身体は休んでいる間にもエネルギーを使っています。
脳を働かせる。
体温を維持する。
心臓を動かす。
呼吸をする。
内臓を働かせる。
そして、傷ついた組織を修復する。
つまり、
身体を回復させることにもエネルギーが必要です。
そのため、
「それなりに食べているのに疲れる」
という場合でも、
必要な栄養素が足りているか
だけではなく、
消化・吸収して、細胞が実際に利用できているか
というところまで考えることが大切です。
朝から疲れている人は、睡眠だけではない
朝起きた瞬間から疲れている場合、
単純に「睡眠時間が足りない」というだけではなく、
- 睡眠中に十分な回復ができているか
- 自律神経が休息状態へ切り替わっているか
- 脳が十分に休めているか
- 呼吸がスムーズにできているか
- 身体の体液環境が保たれているか
- 内臓に負担がかかっていないか
- 腎臓を含めた身体の調整機能に無理がないか
- エネルギーを作るための材料が足りているか
など、様々な視点から考えることができます。
そして実際には、一つだけが原因ではなく、いくつもの要因が重なっていることも少なくありません。
朝から疲れているが慢性化していないか?
本来なら、
活動する
↓
疲れる
↓
休む
↓
回復する
↓
また活動できる
という循環が作られています。
ところが、
疲れる
↓
眠る
↓
十分に回復できない
↓
朝から疲れている
↓
また一日を過ごす
↓
さらに負担が積み重なる
という循環になると、少しずつ「朝から疲れていること」が普通になってしまいます。
「昔は寝れば回復したのに、最近は朝から疲れている」
という変化は、身体の回復力を見直すサインなのかもしれません。
当院では「疲労感」の背景を考えます
当院では、疲労を感じている場所だけを見るのではなく、
脳
自律神経
内臓
体液循環
呼吸
睡眠
栄養
エネルギー
などを一つのつながりとして考えています。
特に、身体が常に緊張している状態では、休もうとしても十分に休めないことがあります。
そのため、強い刺激で無理に身体を変えるのではなく、身体が本来持っている調整力が働きやすい状態を目指して、ソフトな施術を行っています。
脳・自律神経・脳脊髄液などの体液にも着目しながら、その方の身体全体の状態をみていきます。
朝起きた瞬間から疲れている方へ
「まだ一日が始まったばかりなのに、もう疲れている。」
それは、単なる「寝不足」だけではないかもしれません。
疲労と疲労感は同じものではありません。
身体にどのような負担がかかっているのか。
その情報を脳がどのように受け取っているのか。
そして、身体が回復するための環境やエネルギーが整っているのか。
そうした視点から身体を見直すことで、今までとは違った原因が見えてくることがあります。
当院では、
「疲れを取る」だけではなく、
「疲れてもきちんと回復できる身体」
を目指しています。
朝起きた瞬間から疲れていることが当たり前になっている方は、一度、ご自身の身体が「きちんと回復できているのか」に目を向けてみてください。

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