
ストレスは心だけの問題ではありません
ストレスという言葉を聞くと、
- 仕事のストレス
- 人間関係のストレス
- 不安や悩み
など、精神的なストレスを思い浮かべる方が多いかもしれません。
しかし実際には、身体は様々な刺激をストレスとして受け取っています。
例えば、
- 睡眠不足
- 気温や気圧の変化
- 栄養不足
- 血糖値の乱高下
- 首や肩の緊張
- 姿勢不良
- 過労
- 化学物質や環境要因
なども身体にとってはストレスです。
つまりストレスとは「心の問題」ではなく、身体が外部や内部からの刺激に適応しようとする反応なのです。
体にとってのストレスは外的要因だけでなく、脳の疲労状態によっても強く影響を受けます。
→「脳疲労とは?」はこちら
ストレス学説を提唱したハンス・セリエ博士
ストレスという概念を医学的に広めたのがハンス・セリエ博士です。
セリエ博士は、
「ストレスとは刺激そのものではなく、それに対して身体が起こす反応である」
と考えました。
同じ出来事でも、人によって受けるストレスが違うのはそのためです。
大切なのはストレスを完全になくすことではなく、身体が適切に対応できる状態を維持することです。
身体は様々なストレスにさらされています
人の身体は日常生活の中で、常に様々なストレス(ストレッサー)にさらされています。
① 重力に逆らうストレス
人は立つ・座る・歩くなど、常に重力の影響を受けています。
姿勢を保つために筋肉・関節・神経は休むことなく働いています。
この負担の蓄積が、首こり・肩こり・腰の不調などにつながることがあります。
② 気候や環境のストレス
- 気温の変化
- 気圧の変化
- 湿度の変化
- 季節の変わり目
これらは自律神経にとって大きな負担となります。
③ 感染によるストレス
- ウイルス
- 細菌
- 真菌
などから身体を守るため、免疫系は常に働いています。
感染そのものだけでなく、防御反応も身体にとってはストレスになります。
④ 化学物質によるストレス
- 食品添加物
- 農薬
- 大気汚染
- ハウスダスト
- 各種化学物質
これらも身体にとって処理すべき負担となります。
⑤ 生活習慣・精神的ストレス
- 睡眠不足
- 過労
- 不規則な生活
- 人間関係
- 不安や悩み
- 情報過多
これらも身体の回復力を低下させる要因となります。
あなたはいくつ当てはまりますか?
□ 朝起きても疲れが取れない
□ 首や肩が常にこる
□ 頭がボーッとする
□ 集中力が続かない
□ 甘いものがやめられない
□ 寝つきが悪い
□ 夜中に目が覚める
□ イライラしやすい
□ 胃腸の調子が悪い
□ 疲れやすい
□ 天気で体調が変わる
□ 風邪をひきやすい
1つでも当てはまる場合、身体に何らかのストレスが蓄積している可能性があります。
なぜある日突然、不調が現れるのでしょうか?
実は多くの場合、不調は突然始まるわけではありません。
ハンス・セリエ博士は、身体はストレスに対して3段階で反応すると考えました。
① 警告反応期
身体がストレスを感じ始めた段階です。
交感神経が活発になり、身体は緊張状態になります。
この段階では症状を自覚しないことも少なくありません。
② 抵抗期
身体がストレスに適応しようと頑張っている段階です。
疲れていても、
- まだ仕事はできる
- 休めば回復する
- 気合いで乗り切れる
という状態が続きます。
しかし内部では少しずつ負担が蓄積しています。
③ 疲弊期
ストレスが長期間続き、回復が追いつかなくなった段階です。
- 慢性的な疲労
- 頭痛
- めまい
- 不眠
- 自律神経の乱れ
- 胃腸の不調
- 慢性的な首や肩のこり
など、様々な症状として現れます。
多くの方はこの段階で初めて不調を自覚します。
最大の問題は「回復できない状態」
本来、人の身体には回復する力があります。
しかし、
- 睡眠の質の低下
- 脳疲労
- 脳血流の低下
- 脳のむくみ
- 自律神経の乱れ
- 慢性的な緊張
- 体液循環の低下
が続くと、回復が追いつかなくなります。
その結果、本来なら問題にならない小さなストレスでも負担となり、不調として現れやすくなります。
ストレス反応は自律神経だけでなく、脳の情報処理の負荷とも深く関係しています。
→「脳疲労とは?」の詳細はこちら
特に脳血流の低下や脳のむくみは、脳そのものにストレスを与え、自律神経・ホルモン・睡眠にも影響を及ぼすため注意が必要です。
ストレスを減らすだけでは健康になれない
現代社会でストレスをゼロにすることはできません。
大切なのはストレスを避けることではなく、ストレスを受けても回復できる身体をつくることです。
ストレスの本質を理解するには「脳疲労」という視点が重要です。
→「脳疲労について」
脳や自律神経が正常に働き、血液・リンパ液・脳脊髄液などの体液循環が保たれることで、身体は本来の調整力と回復力を発揮しやすくなります。
当院では症状だけでなく、その背景にあるストレスの蓄積や回復力の低下、とくに脳血流や脳のむくみの状態にも着目し、根本的な改善を目指しています。

077-532-7417